ネットを検索すると、
・空き家譲ります
・空き家をもらってください
・0円!無料!譲渡します
といったサイトや募集を目にします。
不動産が欲しい方の場合、「空き家を無料で譲ってもらえるかなお得ではないか?」と思うかもしれません。
こうした個人間のやり取り・空き家の譲渡にはリスクがあり、トラブルに発展するケースもあります。
「空き家譲ります!」の募集により個人間でやり取りをするリスクについて解説します。
■空き家譲ります!で無料譲渡する理由
不動産は一般的に「高く売れるもの」「資産価値が高い」という印象を持っている方が多いのではないでしょうか。
相続物件や相続土地などを売却する場合も、ある程度の「まとまった売却金額になる」と考える方も少なくありません。
そんな資産価値が高く、まとまった金額で売却できるはずの不動産をなぜ「空き家譲ります」で無料(無償、0円)譲渡できるのでしょう?
個人で「空き家譲ります」と募集をかけている場合、次のような理由が考えられます。
・売却しても費用でマイナスになりそうだ。タダでいいのでもらって欲しい
・空き家を売却するより、誰かに譲った方が得になる
・固定資産税や維持管理の費用でマイナスになっている。すぐに手放したい
・空き家の立地が悪く(へんぴな場所にあるなど)、売却が難しい
・空き家を不動産売却しようとしたが、専門業者に「売れません」と断られた
・空き家の修繕費用に多額のお金がかかる。誰でもいいから譲った方がマシ
・空き家が売れにくい事情がある(経年劣化や訳あり、建て直し不可など)
高く売れそうだ。スムーズに不動産売却できそうだ。売却でプラスになりそうだ。
このようなケースでは、基本的に空き家の持ち主は「無料で譲ります」と募集は出さないと言えるでしょう。
誰かに無料でももらってもらった方が得になるからこそ、こういった募集をかけます。
タダで譲りますと募集が出ている場合、空き家にも理由・訳があると考えた方がいいでしょう。
■空き家譲ります!で個人間のやり取りをするリスク
個人の「空き家譲ります」の募集で個人間のやり取りをすることは、当社はおすすめしていません。
なぜかと言うと、トラブルに発展するケースが多いからです。
個人間で家の譲渡をする主なリスクは3つあります。
・後から「手数料は別」など何らかの費用を請求され、トラブルになるリスクがある
・「譲ります」で譲渡された空き家が居住や事務所などに使えなかった(買うより修繕費の方が高くついた)
・譲渡する側だったが、無料で譲渡した後から「使えない不動産だ」「修繕しろ」「返品したい」などのクレームが入って困っている
この他にもさまざまなトラブルリスクが考えられます。
「空き家譲ります」は一見するとお得に思えますが、トラブルの解決のためにかえって多額の費用がかかることもあります。
タダより高いものはない。
不動産の譲渡においても同じことが言えます。
■最後に
無償で「空き家譲ります」と募集をかけている場合、空き家のババ抜きのような側面があります。
お得だと思って募集に飛びついても、個人間のトラブルに発展するなどかえって高くついてしまう可能性があります。
空き家を買いたい側にとってリスクが高いと言えるでしょう。
また、「空き家譲ります」と個人で募集をかけることは、譲渡したい側にとってもリスクの高い方法です。
不動産のプロが間に入らないためトラブルに発展することが多いですし、譲渡した不動産関連でクレームを入れられることも少なくありません。
空き家を譲渡したいと思っているなら、プロに相談し、その空き家に合った方法でトラブルなく手放すことをおすすめします。
空き家を買う場合も、プロを間に入れることをおすすめします。
空き家の管理や処分のお悩みなら、旭川のさとう不動産にお任せください。